徳島県は、温暖な気候と豊富な水資源に恵まれた、農産物が豊かな地域です。
ここでは、徳島県の代表的な農産物をいくつかご紹介します。
人参
主に板野郡で栽培している徳島県産の春人参は、出荷量日本一で、年間生産量は全国3位を誇ります。
10月より播種を開始し、ハウストンネルで栽培し、寒い冬を越して春先から出荷しています。被覆により雨にあたらず乾燥状態で生育するため、水切りトマトのように甘さがぎゅっと凝縮しています。
生産者の丹念な手入れによって実現した鮮やかなオレンジ色、しっとり滑らかなみずみずしい食感、甘い香り・爽やかな風味が特徴です。
ブロッコリー
ブロッコリーは唯一、当JA管内全域で栽培する品目で、2024年9月、連絡協議会を設立しました。露地栽培で設備投資が少なく、雨風に強い品目として、作付け拡大を推奨し、省力化支援や低コスト栽培の指導を通して強化を図っています。
育苗センターを配置している地域もあり、新規生産者参入と栽培面積拡大を目指しています。広域JAによるスケールメリットを生かした販売力の強化、農家所得向上、生産・出荷コストの削減、安定出荷、他産地との差別化を図ります。
市場からの引き合いは強く、今後も面積拡大が期待されています。人気の要因は、ビタミンをはじめとした栄養成分が豊富なことはもちろん、抗酸化作用があり、アンチエイジング効果やがん予防効果も注目されています。
カルシウム、食物繊維など様々な栄養素が豊富に含まれており、美容や健康に良いので、若者から高齢の方々まで日々の食卓にぜひブロッコリーを取り入れてください。
育苗センターを配置している地域もあり、新規生産者参入と栽培面積拡大を目指しています。広域JAによるスケールメリットを生かした販売力の強化、農家所得向上、生産・出荷コストの削減、安定出荷、他産地との差別化を図ります。
市場からの引き合いは強く、今後も面積拡大が期待されています。人気の要因は、ビタミンをはじめとした栄養成分が豊富なことはもちろん、抗酸化作用があり、アンチエイジング効果やがん予防効果も注目されています。
カルシウム、食物繊維など様々な栄養素が豊富に含まれており、美容や健康に良いので、若者から高齢の方々まで日々の食卓にぜひブロッコリーを取り入れてください。
ナス
徳島県産ナスの主な産地は、阿波市、上板町、板野町、鳴門市などです。これらの地域は、吉野川河畔の砂壌土で、水はけと通気性が良く、ナス栽培に適しています。
焼きナスやマーボーナス、ひき肉のはさみ揚げなどにして味わってください。
焼きナスやマーボーナス、ひき肉のはさみ揚げなどにして味わってください。
レタス
板野郡で栽培するレタスは、排水性に優れた土壌、温暖小雨な気候や吉野川の用水を活かした吉野川中流北岸で作られた、シャキシャキとした歯ごたえと甘みがあります。
京阪神市場でブランドとして高い優位性を確立しています。生食ではもちろん、チャーハンにも好相性です。
すだち
徳島県は、すだちの生産量が全国の9割以上を占め、全国1位です。 「香りが良く、酸味が強い」のが特徴です。主な産地は、神山町、阿南市です。露地すだち、ハウスすだち 、冷蔵すだちにより、周年の供給をおこなっています。
ぶっかけうどん、鶏の唐揚げ、豆腐、焼き魚、ハンバーグと、どんな料理にも合うすだちのさわやかな味をぜひご家庭でご賞味ください。
れんこん
JA徳島県管内では、主に板野郡北島町、鳴門市堀江地区、板東地区で露地とハウスを組み合わせ、重粘土質のほ場で「備中」、「ロータス」、「オオジロ」といった品種をほぼ周年栽培しています。シャキシャキとした食感が特徴で、ハウス栽培は6月末から出荷が始まり、露地栽培は秋から出荷が始まります。11月8日は「イイハス」と読めることから「徳島県れんこんの日」として親しまれています。
2地区で65戸の生産者が一丸となり、れんこん掘機でれんこん畑の上土を20㎝~30㎝除き、丁寧に熊手で掘り、収穫しています。関西市場から「キメが細かく色白で高品質だ」と、高評価をいただいています。れんこんは先が見通せる縁起の良い作物として、年末需要に合わせて出荷し、おせち料理などに用いられる人気商材です。おかずやスイーツなど、どんな料理にも合いますので、ねぎ焼きやお汁、ドーナツなどにしてぜひ味わってみてください。
キュウリ
徳島県産キュウリの主な産地は、海部郡、阿南市などです。12月~5月の促成胡瓜を中心に栽培しています。冬から春にかけて県の東南部でハウスを利用した促成栽培は、つる下げ栽培により安定した生産が可能となっています。
みずみずしさと甘さで食卓でも大活躍します。定番のサラダ、漬物、酢の物に加え、中華料理の炒め物にも使えます。
みずみずしさと甘さで食卓でも大活躍します。定番のサラダ、漬物、酢の物に加え、中華料理の炒め物にも使えます。
らっきょう
鳴門市大毛島(おおげしま)は、全国に誇れる特産のラッキョウ産地です。生産部会の大毛島らっきょ部会は、ミネラルが豊富な海砂の「銀砂(ぎんすな)」で、ラッキョウを砂地栽培しています。部会員46戸で28㌶を栽培しており、植え付け時期の7月から9月には台風の被害で畝が崩れて球根が砂に埋まるなど、大変な苦労を伴います。また、出荷調整作業では、根を切り、芽止めをするために塩水に10~15分間漬け、塩水からあげた後は3時間以上あけて脱水します。袋詰めする過程までを行い、愛情と手間をかけて出荷箱に10袋(1袋1kg)を詰めて出荷しています。
平成20年には付加価値を高めるため、「鳴門らっきょ」というブランド名で地域団体商標を取得し、販売力強化に心血を注いでいます。「鳴門らっきょ」には、5月のゴールデンウィーク明けから出荷が始まる大玉の“らくだ”という品種と、5月中旬から出荷が始まる小玉の“玉らっきょ”という品種を関東・関西・県内市場14社へ出荷しています。“玉らっきょ”は大毛島特産のオリジナル商品ですので、ぜひ消費者の皆様に広く知っていただけますよう、よろしくお願いいたします。
「鳴門らっきょ」は『今までラッキョウだけでは食べられなかったけど、食べられた』という消費者の方がいるほどにおいしいラッキョウです。甘酢漬けにしたラッキョウを刻んでタルタルソースに入れると絶品ですので、ぜひ試してみてください。
しいたけ
管内のしいたけの栽培地域は、神山町、石井町、阿南市、阿波市、美馬市などで、菌床ブロックを用いて栽培しています。神山町には神山上分菌床加工場があり菌床ブロックの製造を行ない、町内外の生産者へ出荷しています。
徳島では1989年頃から菌床栽培が盛んになり、周年栽培ができるようになりました。菌床ブロックは、撹拌機(かくはんき)に水、栄養体、おがくずを入れて練り込み、自動詰め機で形成し袋詰めします。次に120度の高圧釜で殺菌処理し、無菌室で冷却後にしいたけ菌の種入れ作業をします。菌床ブロックを培養室で90日~120日置き、しいたけを発生させるため、温度、湿度、散水管理を入念にします。
徳島の生しいたけは、肉厚で素焼きにしてすだちを搾って醤油をかけて食べると最高です。また、笠に明太子を詰めてマヨネーズをかけてトースターで焼くと、絶品なので、ぜひ手軽なレシピで味わってみてください。
徳島では1989年頃から菌床栽培が盛んになり、周年栽培ができるようになりました。菌床ブロックは、撹拌機(かくはんき)に水、栄養体、おがくずを入れて練り込み、自動詰め機で形成し袋詰めします。次に120度の高圧釜で殺菌処理し、無菌室で冷却後にしいたけ菌の種入れ作業をします。菌床ブロックを培養室で90日~120日置き、しいたけを発生させるため、温度、湿度、散水管理を入念にします。
徳島の生しいたけは、肉厚で素焼きにしてすだちを搾って醤油をかけて食べると最高です。また、笠に明太子を詰めてマヨネーズをかけてトースターで焼くと、絶品なので、ぜひ手軽なレシピで味わってみてください。
なし
鳴門市堀江地区は、「幸水」、「豊水」の栽培地域です。「幸水」、「豊水」が主力品種になってからは約50年以上の歴史がある産地です。生産部会の堀江梨組合は、生産者43戸で「幸水」10㌶、「豊水」9㌶を栽培しています。毎年7月下旬から8月末まで共同選果場で選別した高品質な梨を主に関西市場へ出荷しています。
「幸水」は、やや平らな形状で甘みがあり果汁がたっぷりです。「豊水」は丸みがあり、果肉が甘くやわらかく、やや酸味があるのが特徴です。高品質な梨の出荷に向け、生産者とJAが一丸となり、栽培に奮闘しています。
瑞々しくてシャリシャリとした梨の食感をぜひ味わってみてください。
ゆず(木頭ゆず)
「木頭ゆず」は、那賀町で栽培しています。発祥地である旧那賀郡木頭村の名から「木頭ゆず」と呼ばれています。約半世紀に渡るゆずの栽培で品質が認められ、風土や伝統が育んだ特色ある地域産品を保護する地域ブランドの証として、農林水産省よりGI(地理的表示保護制度)認定を受けています。
「木頭ゆず」は、EU(欧州連合)へも出荷しており、海外でも高い評価を得ています。EUでは、主にフランスでフレンチや日本料理に青果や果汁が使われています。
日本でも果実は主に料理に使いますが、お菓子に香りを入れたり、皮そのものを砂糖漬けにしたり、お風呂に浮かべたり、幅広くご利用いただけます。黄金色の美しい色合いも楽しんでください。 ゆず果汁、ゆずぽん酢、ゆず味噌などの加工品も人気です。
菜の花
菜の花は徳島県が誇るブランド品目であり、軽量で栽培しやすいため、全域で女性や高齢者を中心に栽培しています。生産者が丁寧に根気よく出荷調製作業に取り組み、芸術品のように芽の揃った伝統の束出荷を実現しています。
徳島県は、温暖な気候と水に恵まれた菜の花の栽培に適した地域です。県内各地で菜の花を栽培していますが、特に有名なのが、阿波市、上板町、鳴門市などの吉野川河畔地域です。菜の花は、2月中旬から3月上旬にかけて旬を迎えます。菜の花は、おひたしや和え物、パスタや天ぷらなど、様々な料理に活用できます。